秋ヒロト
みなさんはホラーや怪談はお好きですか? ホラーもいいですが、『雨月物語』の「蛇性の淫」や『怪談牡丹燈籠』など、絶世の美女に愛されるも実はその正体は幽霊や妖怪だった! という怪談もベタながら面白いですよね。
モンスター系で言えば、段トツで面白くておすすめなのが、メアリー・シェリーの小説『フランケンシュタイン』。なんとなく「フンガー、フンガー」というお馬鹿なモンスターのイメージだろうと思いますが、原作小説だと全然違います。むしろかなり知的な生物。
「人間が作り出した怪物」という構図がそのまま「神が作り出した人間」という構図と重なる深いテーマの作品なので、機会があればぜひぜひ。折角の「怪奇の館編」なので、次回の作者コメントでは、ぼくが今まで読んだ中で一番怖かった小説の話をします。(2014.10.09)