秋ヒロト
最初の打ち合わせの時、「カボ!」を見出してくれた初代編集に、自分以外からはあまり好意的な評価がなかったといわれました。
当然むっとしましたが、こう続けるんです。編集部に一人でも大ファンができるのはすごいことだと。その割合はきっと、読者全体でも同じだから。
「秋さん。私はこの作品が大好きです。たくさんの読者にはうける作品ではないかもしれません。でも、必ず、一定数の読者の心に深く刺さる作品になる、私はそう信じています」
その言葉がいつもぼくを支えてきてくれました。不器用なので言葉にはできませんでしたが、ありがとう、とか、これだけ成長したよ、とか、その時々の想いは全部マンガに込めて描いてきたつもりです。
届いているでしょうか。ぼくは、少しは期待に応えられたでしょうか。
歴代編集、家族や友人、そして誰よりも、この作品を愛してくださった読者のみなさんに感謝を。ご愛読ありがとうございました!(2017.04.06)