秋ヒロト
『星の王子さま』で有名なサン=テグジュペリに、飛行家としての体験を書いた『人間の土地』という随筆があります。単なる体験記ではなく、人間そのものや生きることについての様々な洞察が含まれている作品なのですが、ぼくのとても好きな一節があります。
「愛するということは、おたがいに顔を見あうことではなくて、いっしょに同じ方向をみることだ」(堀口大學訳、新潮文庫、243頁)
その言葉を思い出しながら、この回を描いていました。(2016.03.24)